プランニング集

設計の約束事


生活をデザインしましょう。

Basic Rule-1

家はリビングルームを重点に、家族を主役に。

子どもがいつ学校から帰ってきて、いつ出ていったのかわからないようなプランは、さすがに今では見かけないようになりました。家の中心に、みんなが気持ちを寄せ、集まりたくなるような仕掛けをつくれば、いつの間にかそこに家族が集まってくるものです。子どもが子供部屋にこもってしまうのは、そこがいちばん快適だから。リビングや共用スペースを犠牲にしてまで、広い個室をつくってしまうと、集まる場所が逆転してしまいます。大きなリビング.開放的な吹抜け、階段回りのフリースペース。家全体がほど良く開放されていて、家族同士の気配が感じられ、目の届く範囲にお互いの姿が見える。こんな生活の中から、互いを思いやり気配る習慣が育っていくのではないでしょうか。

Basic Rule-2

家族の都合に合わせて、家もつくり変えていく。

「長持ち」というと、構造の強さや耐久性だけを注目しがちです。「長く住み続けられるか」と言い替えると、構造上の耐久性に加えて、住みやすさや使いやすさ、美観などもまた大事なことがわかります。家族は成長し、人数が増えることも、また減ることも考えられます。時代とともに、価値観やライフスタイルも変わっていきます。これらの変化に合わせて、空間構成を変えたり、設備の入れ替えやリフォームが容易にできなければ、建物は丈夫なのに、建替えなければならないことになってしまいます。「テラ工法」の家は、木造モノコック.ディが実現する堅強さにより、耐力を部屋どうしの仕切壁に頼る必要がなく、大きな空間を構成することができます。それだけ、融通性が高くなっているのです。

Basic Rule-3

暮らしの豊かさ、美しさは、収納が決める

収納は、ただ仕舞い込んでしまえばよいのではなく、何が仕舞ってあるかひと目でわかり、使いたいときにすぐに取り出せるようでなければ意味がありませんそのためには、使う場所の近くに、しまう量にふさわしい大きさの収納が用意されていること。当然ですが、家の中をすっきりきれいに見せるには、収納スペースの確保は、設計段階から、収納するモノの種類、大きさに合わせて、計画されていく必要があります。また、家族の成長とともに増えていくモノを予測し、それらを収納する予備スペースや、また不要となったモノは計画的に処分していくことも行っていかなければなりません。「テラ工法」の家では、家の中の随所に、スペースを有効に活用した収納を提案しています。

設計の約束事


その具体的提案住みたい家が見えてきます。

How to Design-1

顔だけじゃない、心も集まるリビングルーム。

リビングスペースに求心性がある家、にするために・・・・・
1.LDKと茶の間が、ワンルームで活用できるプランにします。
22階個室へ上がる階段の位置を、できる限りリビングの近くに配置します。
3キッチンは、家事をしていてもリビング全体に目が届くような位置に配置します。
4吹抜けを設ける場合は、開放感のあるリビングになるよう、できる限りその位置に配置します。
5集まった人が居たいだけ座っていられるよう、リビングには、スペースが許す限り、大きなテーブルを置きます。

How to Design-2

変わることに応えてくれる家が、うれしい。

◆1階は、LDK+茶の間の大きなワンルームに
1.茶の間は、独立空間にも開放空間にもなるよう、建具で間仕切ります。
2間仕切りは、三本引き建具で全面開放できるようにします
3和室の茶の間は、リビング、ダイニング、応接間、客間にもなる、多用途スペース。家族構成に合わせて、将来的にも変化対応が容易なフレキシブル空間です。

2階は、寝室とクローゼット以外は、ワンルームに
1子どもが小さいうちは、寝室で一緒に寝るので、まだ子供部屋はいりません。2階のワンルームは、プレイルームとして思いっきり走り回れる方が楽しいはずです。
2子どもが成長したら、本棚などの家具で間仕切りをして、個室とします。
3子どもが成長して家を出たときは、元に戻して、書斎コーナーや趣味の部屋にリフォームして活用します。

How to Design-3

適所に適量の収納が、整理しやすく使いやすい。

1食品、食器、調理器具は、キッチンの近くに。食品庫や家事室を設けて収納します。
2.衣類は、寝室横のウォークインクローゼットに。子供部屋を設けない間は、子どもの衣類もここに収納します。
31階の納戸は着替え室に。洗濯物もここに収納。家事もカンタンになります。
4ゴルフバッグやスキー、スノーボードなどのアウトドア用品は、玄関近くに収納場所があると便利です。
5洗濯用品やトイレ用品は、それぞれの場所で、壁埋め込み式の収納にします。
6メーターモジュールのゆとりを利用して、脱衣室にタオルや下着を仕舞うリネン収納を設けます。
7一時期しか使わない季節用品はロフトを活用して収納します。

設計の手法


経験を集約して生まれました。性能を高めるための設計ルールです。

System Rule-1

メーターモジュール

現在の住まいの多くは、昔からの尺(303m)モジュールで建てられ、廊下、階段、トイレなどは3尺(910mm)のサイズになっています。これに対して、「テラ工法」の家で採用のメーターモジュールは、1,000㎜。この90mmの差が、廊下を2人が行き交うときや、車椅子の使用、またトイレなどに手すりを設置する際にも、大きなゆとりとなってきます。

明治時代
成人男性の平均身長 155cm

尺モジュール 910mm

现在
成人男性の平均身長 170.5cm

現代人が、尺モジュールでは...

現在
成人男性の平均身長 170.5cm

メーターモジュール 1,000mm

System Rule-2

総2階+下屋

飾りすぎた外観は、やがて飽きてしまったり、時代遅れになったりしてしまいます。シンカプ古びな外観は飽きることがない。スタンダードの良さは、いいデザインのまま、いつまでもないという点にあります。「テラ工法」の家では、総2階を基本に、下屋を付けたり、立面ての仕上げを2種類にして変化を付けることで、スタンダードの良さと個性の調和をはかっ下屋の部分に、水回り設備や収納スペースを持ってくると、部屋を広く活用し、ういます。まくまとめることができます。

System Rule-3

木製エクステリア

総2階の外観に、デザイン的な変化を付けるには、デッキやバルコニーが効果的です。ラ」の良さを一段と高めるには、木製で素材感を統一することをお奨めします。デッキもバルコニーも、必要以上に大きくする必要はありません0コストもアップしてしまいます。使い勝手の良さとデザイン的な美しさとのバランスを追求します。バルコニーの場合で、奥行1メートルでは使いにくく、間口は狭くても3メートル以上とお考えください。

System Rule-4

ウィンドウサッシ

サッシは、例えば大きさや種類を絞り込むことも、すっきり美しくまとめるには、大事なことです。複雑な間取りがよいプランとは言えないように、サッシも種類を多く使えばよい家になるわけではありません。種類が多ければ、壁パネルの種類も多くなり、コストアップにもつながります。一例として、出窓は、どうしても取付けなければならないほど貴重な窓でしょうか。機能とデザイン、それぞれのメリット、デメリットを比較すれば、「テラ工法」の家には、むしろふさわしくないようです。

System Rule-5

水回りの集約

キッチンや洗濯機置場、バスルームなど、水回り設備は、一個所に集約するのが基本です。家事動線が短くてすみ、使いやすく疲れません。また、集約することで配管距離が短くてすみ、その分トラブルが生じにくくなります。万一の時も、修繕がしやすいという利点もあります。さらに、部屋の空間構成も変えやすく、将来、リフォームを計画する際にも、役立つてきます。

設計の手法


まわり道やコスト高を避けるために、ルールをシステム化しました

System Rule-6

引き戸

ユニバーサルデザインを目指していく場合、開き戸より引き戸の方が、誰にも使いやすく、安全で、便利です。引き戸および扉上部の垂れ壁や袖壁を、あえて木のパネルにしないで、例えばポリカーボネイトなどを使用すれば、明るく開放的に仕切ることができ、コストパフォーマンスにもすぐれています。また、漆喰などの塗り壁にして、木ばかりの壁に変化を付けるのもよいでしょう。

System Rule-7

障子

「テラ工法」の杉の家の場合、インテリアの観点からの判断としては、カーテンより障子のほうが似合います。引き違いではなく、引き寄せ障子にして、開けたとき、サッシに障子が残らないようにすると、気持ちよく開放します。障子が和室になければいけないということはありません。また和室以外に障子を使っても、意外な効果を発揮することができます。ビングに使う場合、障子の桟の間隔は大きくした方が、その広さに釣り合いが取れて、きれいに感じます。

System Rule-8

ユニットバス

「テラ工法」の家は、メーターモジュールなので、1坪サイズのユニットバスを納めると、200mmのゆとりがうまれます0これをうまく利用して収納にしたり、パイプスペースに有効利用が可能となります。また、余りの部分を、トイレや脱衣室側のスペースを広げることに使うこともできます。

System Rule-9

キッチン

システムキッチンでは、4メーターグリッドを有効に使います。4,000mmのスパンの中l2,700mm長さのキッチンを入れて、通路に1メートルを確保すると、残りは300mm。この分に、カウンターや収納を設けると、ちょうどうまく収まります。LDKをワンルーム的に使たいので、垂れ壁や間仕切りは、なるべく少なくします。炎を使わないIHヒーターにすれば法的な内装制限を受けないので、それが可能になります。

System Rule-10

茶の間

もし、茶の間に2個所の窓が取れるプランであれば、ひとつは腰窓ではなく、位置の低地窓にします。隣家からの視線をカットでき、風通しも一段と良くなり、和室らしい落ち着も出てきます。

System Rule-11

階段

階段や階段ホールの手摺は、シンプルにデザインします。外周の壁パネルが木製なので腰壁になるところも、できるだけシンプルにし、くどさが前面に出ないようにします。その方がかえって落ち着いた雰囲気になります。ポリカーボネイト板を使えば、階段に明るさを保できます。漆喰で塗るのも豪華さが出てきます。